Vol.2 院長は患者さんを2回も泣かせたと言われてしまいました
私はもう20年近く美容医療に携わっています。クリニックには毎日多くの患者様が来院されますが、日々の診療を通じて色々な方々との出会いの中で、数多くの思い出や素晴らしい感動がいつまでも私の心に残っています。このコーナーでは、そんな思い出の中から少しずつお話して行きたいと思います。
今から4年前のことですが、20歳の女性が豊胸術を希望されて来院されました。「天は二物を与えず」といいますが、その女性はとても綺麗で上品な方でどこかのご令嬢という雰囲気でしたが、バストが殆どないくらいに小さいのが服の上からでもよく分かりました。美容外科は初めてということで少々緊張してみえたのでリラックスして頂こうと思い、職業柄会得した経験?から「バストは67cmのBですね?」とずばり言ったところ、「すごい!服の上からでも分かるんですか?」と感心されてしまいました。それで緊張が解れたのか、その方が今までご自分の小さなバストでどれ程悩んだか、家が裕福でなくて苦労されたことやアルバイトをしながら大学へ通っていることなどを親しくお話して頂けました。
さて手術当日、私から声をかけて「昨夜はよく眠れましたか?さあ今日は今までの悩みをなくして新しく生まれ変わる日ですよ。」と励まして、手術は順調に進みました。当院では手術中にバストの大きさや形が確認出来るため、そうして頂いたところ、突然に泣き出されてしまいました。痛みはないはずなのにと思い尋ねてみると、何とご自分のバストを見て感激されたとのことでした。手術の結果は非常に良好で、最後の検診の日に「先生に出会えて私は人生を変えることが出来ました。本当に有難うございました。」と言われてまた泣かれてしまいました。
スタッフからは院長は患者さんを2回も泣かせたと言われてしまいましたが、その言葉の意味が分かったのが、後にある雑誌でその女性がビューティーコンテストで入賞した姿を見た時でした。今でも私の心に誇りとして残っています。


