小木曽クリニック コムロ美容外科

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小木曽院長の「医者冥利に尽きる」

Vol.12 今の自分の不自然な胸を見られる時が来るのが恐怖です(その2)

(前号続き)今回の悩める37歳の女性は、10数年前に入れた生理食塩水バッグを取り出して乳腺下に最新のコヒーシブシリコンバッグを入れることになりました。美容医療に携わっていていつも感じるのは、女性のバストに対する切実な思いと強いこだわりです。豊胸術の結果に求められるのは、豊かで美しい外観や柔らかな感触、そして自然に流れる動きなど非常に繊細です。特にこの女性は再婚を機に手術を決心されたようで相手の男性のためにも責任は重大です。カウンセリング時の「今の自分の不自然な胸を見られるのが恐怖です。キレイで自然な胸になるのでしょうか」という不安そうな言葉が私の脳裏に残りました。

手術は新しい傷を増やさないように前回と同じ腋の下を3〜4cm切開し、大胸筋と乳腺の間を丁寧に剥離して新しいスペースを作成した後、大胸筋下の生理食塩水バッグを取り出しましたが、再手術のため側胸部の癒着が強く剥離は中々大変です。その後に大きさが自由に変えられるテストバッグを挿入し、患者さんに実際に見て頂きながら新しいバッグの大きさを決めて行きます。取り出したバッグの大きさは175ccでしたが、一回り大きくしたいという患者さんの希望で新しいバッグはスーパーアナトミカル型コヒーシブシリコン250gに決定しました。実際にバッグが入ったバストを見た時の患者さんの喜びと安堵の混じった表情は今でも忘れられませんね。

入れ替えの分だけ腫れは少々長かったものの術後の経過は大変に良好で、1ヶ月後検診の時には見違えるような素敵なバストになっていて私も一安心しました。当院ではバスト術後患者さんに年1回の超音波検査をお勧めしていますが、1年後に来られた時に男性の方が同伴されていたので、「めでたくご結婚されましたか?」と尋ねるとうなずきながら「主人が余りにも私のバストのことを美乳だといってほめちぎるものですから、つい本当のことを言ってしまいました。」とのことでした。

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小木曽クリニック コムロ美容外科院長 小木曽祐一 医学博士

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