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小木曽院長の「医者冥利に尽きる」

Vol.16 天国の父親からのエール?最初の患者さんが全く同じ病気だった

(前号続き)昭和50年に岐阜大学医学部へ入学した私は、父親の闘病生活の中家庭教師のアルバイトや大学の勉強に追われて、忙しいながらも充実して思い出多い学生生活を送りました。その間多くの友人や沢山の知人に恵まれて、ある家庭教師の家では3姉妹を上から順番に教えることになり、夕食、夜食を頂いた上にお風呂まで入ってまるで家族同様の親しい付き合いになりました。当時は可愛い女子高生でしたが、私が2年前に開業した時には、お子さんが大学入試を控えて忙しい時期に真っ先にお祝いに駆けつけてくれました。

そんな学生生活の中で4年半の闘病生活の末父親が亡くなりましたが、その最期の場面は今でもはっきりと脳裏に焼きついて30年を経ても消えることはありません。大学卒業後、父親の病気や主治医だった熱血医師の影響もあって岐阜大学第2内科(循環器及び呼吸器内科)へ入局しましたが、研修医として最初に受け持った患者さんが、父親と同じ歳で同じ病気で病態もよく似ていて不思議な運命を感じました。その患者さんが徐々に重症化し呼吸困難のためレスピレーター(人工呼吸器)を装着する頃になると、病院の医局に寝泊りする日が続き私がフラフラになっていると、ご家族から「先生大丈夫ですか?少しは休んで下さい」と逆に心配される始末でしたが、ご家族の気持ちが手に取るように分かって頑張ったものです。

私の体力の限界を知っていたかのように静かに息を引き取られた患者さんの回りで悲しむご家族の姿に以前の自分をオーバーラップさせて、これはきっと天国(or not?)にいる父親が医師としてスタートを切った私へのエールであったに違いないと思いました。(以下次号)

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小木曽クリニック コムロ美容外科院長 小木曽祐一 医学博士

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