授乳後に肥大した乳頭や、陥没した乳頭の形を整えます。
乳頭
乳頭はバストと乳輪の中心にあって、その大きさ・形・色は美しいバストの大切な要素です。
体格やバストの大きさとのバランスが大切ですが、平均的な体型の日本人女性の場合、理想的な乳頭は以下の通りです。
大きさ:直径高さとも8mm~10mm
形:左右対称な半球状
色:薄いピンク色が理想的ですが、日本人では薄い褐色
乳頭の変化
これらの状態を、手術で比較的容易に改善して自然でバランスの良い乳頭を形成することが出来ます。
授乳や妊娠などで肥大した乳頭を縮小する手術です。左右非対称の乳頭の大きさを同じにすることや、繰り返しの授乳により肥大変形した乳頭の形を整えることも出来ます。
バストや乳輪の大きさとのバランスが関係しますが、高さ直径とも8mm~10mm位が自然です。
乳頭を楔状(扇状)に2か所で切除して縮小する方法です。
術後の直径が8mm~10mmになるようにします。
乳頭の基部を中心の乳管を残して皮膚を切除して高さを
低くする方法です。術後の高さが8mm~10mmになるよ
うにします。
これらの手術は、全て乳管を温存(保存)する方法です
ので将来の授乳には殆ど問題ありません。
局所麻酔法
約2時間
圧迫固定 | サージカルテープとガーゼで3日間強目に圧迫します。 |
抜糸 | 通常は2週間後に抜糸します。 |
シャワー | 傷口に防水テープを貼れば、翌日からシャワー可能です。 |
入浴 | 1週間後から可能です。 |
腫れ | 1~2週間ほどで退いて来ます。 |
術後検診 | 通常は3日後検診、2週間後、1か月後、3か月後で終了です。 |
乳頭が乳輪の中に陥没している状態で、原因はバストの成長過程で乳管と周囲組織の線維化癒着が原因と言われています。外見上の問題だけでなく、陥没している内部が不清潔になりやすく乳管炎や乳腺炎を合併して授乳に支障を来すこともあるため、早期の治療が必要です。
陥没の程度により軽症と重症に分けられます。
軽症:指による簡単な刺激で乳頭が出て来る状態
重症:指による刺激で全く乳頭が出て来ない状態
色々な手術法がありますが、難波法のような皮膚だけで盛り上げようとする手術では殆ど効果がないか再発します。当院で行っている手術法は、根本原因である乳管の周囲の癒着を剥離して乳頭の基部に真皮弁で土台を作ることで確実に乳頭を形成するため再発の少ない方法です。
局所麻酔法
Teimourian法:2時間、Sakai法:3時間
圧迫固定 | サージカルテープとガーゼで3日間圧迫します。 |
抜糸 | 通常は2週間後に抜糸します。 |
シャワー | 傷口に防水テープを貼れば、翌日からシャワー可能です。 |
入浴 | 1週間後から可能です。 |
腫れ | 1~2週間ほどで退いて来ます。 |
術後検診 | 通常は3日後検診、2週間後、1か月後、3か月後で終了です。 |