先日バトンリレーで幼少時の写真をSNSにアップして思い出したのが、小学生の頃は絵や工作が好きで没頭していたことです。どうやって思いついたのか、設計図もなく写真だけを頼りにマッチ棒で1カ月以上もかけて作った戦艦大和と法隆寺の五重塔は、小学生ながら周りの大人たちを驚かせた記憶。しかし接着の仕方が拙かったのか、いつしか壊れてしまい、沢山の絵も移転の際に殆ど紛失してしまったのを、生前母が悔やんでいたのを思い出す。
話は代わって、先日術後検診に来られた患者さんは、オトガイ形成術の中では難しい、アゴが長くて大きいにも拘らず後退している症例。通常のオトガイ広範囲縮小術では後退が強調されてしまい、また先端部前方移動術では却ってアゴが長く大きくなってしまうため、この方はオトガイ広範囲縮小術と先端部前方移動術を同時に行ないました。術前立体モデルでシュミレーションを行ないながら、遠い昔に夢中になった工作やプラモデル作りを思い出しました。50数年前の趣味が少しは役立っているのかも。。。
オトガイ広範囲縮小術+先端部前方移動術術後6カ月
オトガイ先端部前方移動術
オトガイ広範囲縮小術+先端部前方移動術 シュミレーション手術
オトガイ広範囲骨切り縮小術 シュミレーション手術と実際の手術の切除骨
顔面輪郭形成に美しさのこだわりを入れるとこうなる!?
最近の顔面輪郭形成術のKey wordは、「ますます精巧かつ安全!」
以前は術前X線画像を計測しセファロ分析にて手術計画を立てていましたが、最近は高画質の3DCT画像と透明立体モデルによって、患者様にとって視覚的に大変分かりやすく、また下歯槽神経管の正確な描出で非常に綿密かつ安全な手術が可能になりました。
とは言っても、実際は狭くて限られた視野でのオペを強いられるため、それ程簡単ではありませんが、、、
#顔面輪郭形成 #エラ削り #アゴ削り #術前3DCT #下歯槽神経管
術前シュミレーションによる骨切り予定ライン:ミリ単位の綿密なデザイン
実際の骨切り切除骨:術前のデザインとほぼ同一な骨切りライン
最近院長室の机で、3D透明立体模型にシュミレーションラインを描くのが日課です。3Dプリンターで作成するのに費用がかかりますが、このクリスタルのようなモデルのおかげで精密性と安全性が担保され、手術時のストレスが殆どなくなりました。
最近の顔面輪郭形成術で増えているのが、下顎骨全体骨切り術。以前はアゴ削りやエラ削りのようにオトガイ部先端や下顎角部のみの狭い範囲の手術が多かったのが、当院が先駆けてオトガイ部広範囲骨切り術や下顎角広範囲骨切り術を積極的に行って来たためか、患者さんの要望と審美眼も年々進化して、最近はオトガイ部から顎関節直下近くに至る下顎骨全体の骨切り術が増えて来ました。ポイントは二つの手術の繋ぎ目を如何にスムーズなラインにできるかですが、変化が非常に大きい割に自然な外観が得られるのが特長です。
ゴールデンウイークで世の中は10連休、クリニックは中1日休みの9連勤!!! 毎年ゴールデンウィークはオペ予約が集中しますが、今年も連休の中連勤してくれるスタッフに感謝!!こうして昭和の日、平成最後の日、令和最初の日が全て顔面輪郭形成術というのも象徴的です。
まるでクリスタルのように透明に輝く3D立体模型。 下歯槽神経管の走行が正確に分かります
本日はオトガイ骨広範囲骨切り術と下顎歯槽骨セットバックでしたが、三輪先生のナイスアシストのお陰で4時間で終了!!